平素より当組合の事業運営に格別のご配慮を賜り心より感謝申し上げます。

令和５年度は、不安定な国際情勢による物流の混乱や円安の影響で生産資材価格高騰が続く一方で、その分の農畜産物価格転嫁はできず、組合員の皆さまに不安が広がるなど営農活動に大きな影響を与えた一年でした。

また、事業運営面では、改正された行政の監督指針や、規制改革実施計画の対応などいまだかつてない厳しい環境下での事業運営となりました。そうした中、農政の新たな羅針盤である「改正食料・農業・農村基本法」が成立しました。今後は、食料安全保障の確保に向け生産現場の声に耳を傾け、実効性のある政策につなげていく必要があります。

管内においては、都市開発による農地の減少、高齢化や担い手不足等農業生産基盤の課題が顕在化しています。これからは、組合員が希望を持ち、安心して農業を継続していくことができるよう営農指導の強化と適正な価格が実現できるような販売戦略を実践していく必要があります。

令和６年度は、農業を取り巻く環境が厳しくなる中で、常に組合員・利用者目線に立ち、寄り添い、期待と信頼に応えることができるよう事業活動を実践して参ります。

重点課題は、「ＴＡＣ活動の強化」「事業所（支所・プラザ）機能再構築」「職員の人事諸制度の運用強化」です。役職員一丸となって、足元を見つめながら事業の改善・改革を繰り返し、課題解決に向かって一歩ずつ前へ取り組みを進めていく所存です。さらに、ＪＡの健全経営を確保するため、コンプライアンスやガバナンス態勢の強化、リスク管理態勢の高度化をはかる等職員教育に力を入れたいと考えています。

最後になりますが、今後とも当組合に対する組合員の皆さまの変わらぬご理解とご協力、ご支援を賜りますようお願いいたしましてご挨拶とさせていただきます。